2月はじめ。

いつものようにブログを書くときにかける音楽をAppleMusicで探していた。

その日の気分は聞き慣れた曲よりも新鮮なあたらし曲が聞きたかったので、”NEW”のタブから「なにか目新しい曲がないかな〜」なんて思いながら探して見ると。

一枚のアルバムのジャケット写真が目に入った。

後ろ姿の女性が髪の毛をかきあげてうなじを見せている写真。

この写真を見たとき、写真の女性からただならぬ”力強さ”を感じたのは今でも記憶に新しい。
とてもじゃないが、彼女の歌を聴かずに”素通り”することなんてできなかった。

歌っている人は??

“NakamuraEmi”

申し訳ないけど、この時は彼女の名前を聞いたことがなかった。

iTunesのスタッフメモを見てみると。

約10年に及ぶインディーズ活動を経て、本作「NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST」メジャーデビューを果たす。ヒップホップやジャズをそのルーツに持ち、歌とラップの中間のようなスタイルで披露されるのは、日常をそのまま切り取り物語る、力強いメッセージ。オーガニックなサウンドに乗せた躍動感あふれるフロウは必聴。

とある。

どおりで知らないハズだ。 
彼女はこのアルバムでデビューしたのだから。

とりあえず、まずは一曲きいてみよう。

YAMABIKO

YAMABIKO

価格:
250円(税込)

歩き出した山道はガラスの破片が多いんだ
ウチ勝てず泣く泣く辞めた人達が落としていった渓谷の証

第一声からはじまる力強い歌声。
ひとことに力強い歌声といっても僕がいままで聞いてきた”シンガーソングライター”と言われる人達とはどこか違う。

それはNakamuraEmiさん自信の人生の経験を歌っているからか?
それともNakamuraEmiさんをふくめNakamuraEmiがこれまでに出会った”人”の生き様というものを歌にしているからか?

曲のサビを終えるころ僕のキーボード叩く手は止まっていた。

そして曲を聴きすすめていくとある一節がぼくの心にささりました。

頂上の高さなんて隣と比べるもんじゃない。
頂上まで己を信じて歩ける強さがすべてだ
頂上を目の前にして引き返さねばならぬのなら
それも勇気だ涙を拭って
何度でもまた登って前を向け!!

というのも。
ぼく自身もまわりの人と自分をよく比較して比べていました。そして自分のコンプレックスと向き合って戦い、ときにはそのコンプレックスでクヨクヨ悩んでいるぼく自身がイヤでひた隠しにしていたことがありました。

この詞はまるで当時の悩んでいたぼく自身を明るく笑い飛ばしてくれて、背中を力強く叩いて勇気づけてくれる詞です。

あ〜〜〜当時の自分に聴かせたい!!

女子達

女子達

価格:
250円(税込)

つづいて語りたいのがこの”女子達”という曲。

“YAMABIKO”とは打って変わって少し弱々しい歌い出しが気になった曲。
女性がみる女性の人間関係のめんどくさい部分を歌にした曲でNakamuraEmiさん自身も体験されたとのこと。

無防備のまま「弱いの私」て近づいたらNO
鎧まとって「強いの私」は弱いのバレバレ

ってのはべつに女性だけでなく男性にも共感できる部分で、自分を大きく魅せようと見栄をはってもしょせんどこかで見透かされてしまうんですよね。

そして、その弱い自分と向き合って乗り越えたときにできる。

どんな女だNakamuraEmiだって そうなんですローカルなボーカルです
「ねぇどんな音楽やってんの?」んー一番困るその質問
But ダサい音楽やってます しびれてやめらんない いいもんです

自分の自己紹介がとてもステキにみえるんですよね。
ここの詞をYAMABIKOのように力強く歌うNakamuraEmiさんはとても印象的です。

参考:Utatenn〜女子達

使命

使命

価格:
250円(税込)

さいごに語りたいのがこの「使命」という曲。

この曲で印象的なのがNakamuraEmiさんの昼間の会社生活と夜の音楽活動の2重生活の様子。
ぼくにとっては「ブログでメジャーになりたければ、このくらいガンバってみろ!」って言ってもらえてるような曲なんです。

金曜日大きな門を出て車のドア閉める途端涙が出る
ポタポタポタ容赦なく理由なんかに意味はなく
一週間体がもったこと無事に仕事を終えたこと
さぁ走れ私のぼろい車 次は都会世界どこへでも

その歌詞の中で一週間これだけがんばって金曜日に仕事が終わって車の中で流す涙というのが、ぼくはすごくその情景というのがイメージできてしまったんですよ。
というのもぼく自身、昔働いていた営業の仕事で営業先の帰りの道ばたで泣き出してしまったことがあって。
そのとき「大丈夫か?」と声をかけてくださったおじさんの顔まで思い出してしまうくらいでした(笑)

それゆえ、ぼくが今おこなっているブログの活動もっとがんばれよ!って思ってしまう。
夜勤だからって甘えてるんじゃないよってね。

さいごに

2月のなかばNakamuraEmiさんの曲を聴きこんでいる中、深夜の音楽番組では連日NakamuraEmi特集が組まれていました。

25歳で「中村絵美」としてソロ活動をスタートして数々の職業を経験して、それと平行して音楽活動で33歳でメジャーデビュー。遅咲きのシンガーソングライターと紹介されていた彼女が僕にはとても申し訳ないが衝撃的でした。

CMの本数にしても最近の音楽業界ではAKB48いらいの異例のことかもしれません。

ぼくもホントは2月なかばの時点でこの記事をあげたかったのですが、NakamuraEmiさんの曲ってどの曲も聴けば聴くほど違った感想やとらえ方、そしてイメージが浮かんできちゃって、ひとつにしぼれなかったんですよ(^^;;

それならトコトン聞きこんでしっかり自分のなかで吸収してから記事にしたいと思い、聴き始めてから約一ヶ月期間があいて記事になりました。

あなたはNakamuraEmiさんの曲を聴いてどんな感想を持ちましたか?
よければブログのコメント欄、Twitterでのメッセージであなたの感想お待ちしております。

NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST

価格:
2,000円(税込)