前回の記事で、買ったばかりの万年筆を使っていると文字がかすれてすまう症状があると書きました。
万年筆を使い始めて書き始めにインクがでない・文字がかすれるということが、しばしばありました。はじめは自分の書き方が悪いのかな??と思ったのですが、調べて見ると他のメーカーのインクを使うのも、あまり良くないみたいです。そこで万年筆と同じメーカーのインクを使ったところ、文字のかすれは改善されました。同じブルーブラックでもPARKERのインクとPILOTのインクのちがいをレビューします。
そのときの解決案として万年筆の純正のインクを使ってみて、それなりの効果があったのですが、2〜3日くらい日にちが経つにつれて、かすれるシーンが増えてきました。
純正インクを使っても、かすれる現象が起きるとなると、「やっぱり原因はペン先だよな〜」と思い札幌にある大手の文房具店に相談に行ってきました。
【原因その1】ペンポイントの微妙なズレ
万年筆のペン先が紙にあたる部分をペンポイントというのですが、ルーペで見てみると、この部分が微妙にズレていたとのことでした。
ですが、これは初期不良ほどではなくキャップ式の海外メーカーの万年筆だと、わりとありがちらしいです。
ここは店員さんに出来るかぎり調整していただきましたが、もし症状が気になるならペンクリニックで見てもらうのがベストとのことでした。
でも店員さんの調整でも十分な効果がありました。
ふだん一画目を書くとき、かすれるのがイヤでゆっくり書くようにしていたのですが、殴り書きする速さで書いてもかすれは起きません!!
これには感動して「これがホントの万年筆だったんですね!!」と店員さんに言ってしまったほどでした。
【原因その2】北海道の湿度の低い気候ではキャップ式だとインクが乾燥しすぎる
カチッっとはめるキャップ式の万年筆はネジ式のキャップに比べて、キャップの気密性が低くてインクが乾燥しやすいです。
なので北海道の乾燥した気候だと、書き出しのときにペンポイントにインクが行くまでに時間がかかってしまい、文字がかすれやすいとのこと。
たしかに言われてみたら、なんで万年筆のキャップってネジ式が主流なのか??考えてみたらわかる話です。
そんなこと言われるとネジ式のキャップの万年筆も欲しくなってしまいますね(^^;;
対処方としては容器に水を入れて、ペン先をかるくつけてペン先のインクを溶かします。
調整してもらっても、一晩あけたりして時間が空いてしまうと書き出しがかすれることがあるので、試してみて効果アリでした。
やりすぎるとインクの濃度が下がりすぎて、ブルーブラックが明るい青になってしまうので、ホントにペン先を”ちょんちょん”とつけるだけでよさそうです。
インクを補充するときは毎回ペン先を水洗いするのがベスト
これは目からウロコのお話だったのですが、コンバーター式もカートリッジ式もインクを補充するときは、毎回ペン先を水洗いするのがベストみたいです。
※コンバーター式はコンバーターも水洗いする。
万年筆は使っていてもインクが乾燥して、ペン先やコンバーターの中で溜まってしまいます。
そういう状態で新しいインクを補充しても、乾燥したインクが原因でインクの出が悪くなってしまいます。
なのでインクを補充する前日の夜には、ペン先とコンバーターを軽く水洗いして、翌日の朝に新しいインクを補充するのがベストです。
使用していたインクと同じインクを入れるなら、ガッツリ洗浄しなくても2〜3度ほどかるく水洗いして、一晩乾かすだけで大丈夫です。
本を読んだりしていてもインクの補充の仕方だけしか書いていなくて、ケースバイケースの問題については、やっぱり店員さんスゴイですね!!
おわりに
いかがでしょうか??
万年筆を使い始めて2カ月くらいですが、少しずつ万年筆との付き合い方がわかってきました。
僕と同じように買ったばかりの万年筆でインクの出が悪い方は、いちどお店に見ていただいて相談するのがよいでしょう。
書き出しのときにインクの出が悪い方は、いちど軽くペン先に水をつける・もしくはインクの補充のときに洗浄を試してみてください。
今回お店に相談したおかげで、万年筆で文字を書くのがより楽しくなりました。