クリエイターPCを作る

前回の記事でも書きましたが、late2014 iMac 5K RetinaでのLightroomでのRAW現像をしているときの動作が重くなってしまいました。

具体的にはLightroomでよく使う円形フィルターや補正ブラシを使いすぎると動作が重くなってしまう症状を改善するのを目的としています。

当然ですが、Adobeが公式で出しているLightroomのパフォーマンスの最適化はすでに実行しても改善ができなかったので、今回パソコンを新調することにしました。

参考:Adobe 公式 Lightroomパフォーマンスを最適化する

クリエイターPCとは

パソコンを購入しようと思って、メーカーのパソコンカタログを見てみるとゲーミングPCやクリエイターPCやビジネスPCといったカテゴリが出てきます。

これらのパソコンって何が違うのか?というと、パソコンに使っている一部のパーツを良い製品に変えて、やりたい作業を快適にできます!!ってだけなんです

極論を言ってしまえば、 各パーツ に高いお金を払って高性能で小型なパーツを選べば何でも快適に出来るパソコンを作ることさえ可能です。

パソコンの組み方じたいは、どのカテゴリのパソコンでも一緒なのです。組み方を知りたい人はネットやYouTubeの組み方の解説している記事があるので、そちらをご覧ください。

今回はLightroomで快適にRAW現像をすることができるパソコンのパーツの選び方を解説していきます。

Lightroomに必要なスペック

クリエイターPCに限らず、パソコンを自作する前には使いたいソフトの必要・推奨スペックを把握しておく必要があります。
参考:Lightroom推奨環境

いちおう僕の5年前のiMacもスペックも推奨環境を十分に満たしているのですが、行う現像作業に対してスペック不足のため、今回は僕のiMacよりも高いスペックのパソコンを組み立てる必要があります。

僕が使っていたiMacのスペックは

  • CPU 4.0GHzクアッドコアIntel Core i7
  • メモリ 1,600MHz DDR3 32GB
  • ストレージ 3TB Fusion Drive
  • グラフィックボード AMD Radeon R9 M295X(4GB GDDR5メモリ搭載
  • モニター EIZO CG2730

カメラはSonyのα7Ⅱを使っていますので、2400万画素のデータを扱っています。

そのため必要とするパソコンのパーツはより高いスペックの物を選んでいきます。

Lightroom Classic用パソコンのパーツ選び

クリエイターPCに限らず、パソコンを動作させるのに必要なパーツは以下の9つです

  • CPU
  • CPUクーラー
  • メモリ
  • マザーボード
  • グラフィックボード
  • 電源ユニット
  • ストレージ(SSD・HDD)
  • PCケース
  • OS(Windows10)

これらに加えて、僕はカメラで撮影したSDカードのデータを読み込むのにPCケースに内蔵のカードリーダーを使いたいので、SDカードリーダーも選んでいきます。

PCケース選び

パソコンを組んだことがある人からしたら「いきなりPCケースから選ぶの!?」と思われるかもしれませんね。

PCケースは各パソコンパーツを収めるものです。 そのため使いたいPCケースの大きさによって、この後に選ぶマザーボード・CPUクーラー・グラフィックボード・電源ユニットの4種類のパーツの選択肢が決まります。

PCケースの大きさの規格には5種類あります。

  • フルタワー(大型)
  • ミドルタワー(中型)
  • キューブ型・ミニタワー・スリム型(小型)

毎日使う物なので、見た目や使い勝手で選んで大丈夫です。

大きいケースほど搭載できるパーツの種類や数が多く、組み立てやメンテナンスもしやすいのです。
しかし重たいので動かすのは大変ですし場所もかなり撮ります。

一方で小さいケースの場合は、軽いので移動させやすく場所も撮らないのですが、搭載出来るパーツの種類や数も限られて値段も割高になります。

またケース内の作業スペースや小さいので、組み立てやメンテナンスがやりにくいので注意してください。

パソコンにカードリーダーや光学ドライブ(Blu-rayなど)ファンコントローラーといったアクセサリを取り付けたい人は、5.25インチベイの数に注意してください。

「カードリーダーをひとつだけでいいや」という方は5.25インチがひとつだけで大丈夫ですし、「カードリーダーも光学ドライブもいらない」という人は5.25インチベイが搭載されていないPCケースを選ぶとPCケース内部がスッキリします。

現在、販売されているPCケースの中で使いたい物がなかったので、むかし使っていたものを流用します。

CPU選び

Ryzen 5 3600X
Ryzen5 3600X

結論から先に言うと、CPUはAMDのRyzen5 3600Xを選びました。 選んだ理由を下記に書いていきます。(けっこう長くなってしまいました。)

パソコンの頭脳とも言われるCPUですが、パソコンの性能を決定づける重要なパーツです。

一般的にCPUの性能はコア数と動作クロックで決まります 。

ただし前に使っていたパソコンよりも性能の良いCPUを使えば何でもいいのか??と言えば、そうではありません。

Lightroomに限らずパソコンのソフトにはCPUの余分なスペック(ありあまっている力)を活かしきれない頭打ちの状態になることもあります。

LightroomはCPUのコア数よりもクロック周波数が重要

ではLightroomではどうなのか??

そのヒントがAdobeの公式ページに書かれています。

以下のオプションで、パフォーマンスを上げることができます。 • 64 ビット、マルチコアプロセッサー(最大 6 コアで最良のパフォーマンス)。複数のまたは高解像度のモニターを使用する場合はさらに大きなパワーが必要であるため、余裕のパワーが特に重要です。

Lightroomパフォーマンスを最適化する

明言されている訳ではありませんが、「CPUは6コアくらいまでしか使わないよ~」みたいなニュアンスで言っていますね。

それを確かめるためにLightroomで円形フィルターを多用した作品を開きます。

Lightroom円形フィルター

タスクマネージャーを起動して、パフォーマンスのタブをクリックします。 すると自分のCPUがどのくらい稼働しているのかをモニタリングすることができます。

その状態でいくつかの円形フィルターのスライダーを動かしてみると、僕が作る作品の範囲内では6スレッドまでしか使われていないのがわかります。

タスクマネージャー

このことからLightroomはコア数よりもクロック周波数が重要と言われています。

これ以上コアの多い高性能なCPUを選んでも使われなければお金のムダになってしまうので12スレッド以下のCPUを選びました。

もちろんクロック周波数で選ぶならインテルのCore I9 9900KS (最大ブーストクロック周波数5GHz)やCore i7 9700K(最大ブーストクロック周波数4.9GHz)を選ぶのもアリでしが、後述する新規格のストレージを使いたいので、Ryzenシリーズの中で4番目にクロック周波数の高いRyzen5 3600X(最大ブーストクロック周波数4.4GHz)を選びました。

「そこは1番クロック周波数の高いRyzen9 3950Xを選べよ!!」なんてご指摘がきそうですが、約7万円も価格差があるのにクロック周波数が0.3GHzしか変わらないので、僕にとっては割に合いません。

AMD RyzenとAdobeの相性問題について

昔からパソコンを自作しているインテル派の人にありがちな疑問だと思います。

かくいう僕も「AMDとAdobeって大丈夫かよ??」って思っていました。

結論をいうと問題ありません

この記事を執筆時には実際にこのパソコンを組み立て終わって、1ヶ月ほど使った感想でもあるのですが、第3世代Ryzen3000でLightroomとPhotoshopを使って作業中にソフトが落ちたり、ブルースクリーンになってWindows10が落ちたりといった症状は今のところありません。

またRyzen5 3600Xを購入時にパソコンショップの店員さんに話を聞いてみると、「昔のAMDでは相性が良くなかったけど、第2世代のRyzenシリーズから格段に相性がよくなりました」とのことでした。

ですが、BIOSの最新アップデートが来ているからと不用意にBIOSをアップデートしたらブルースクリーンでWindows10が落ちました。

そもそもBIOSはパソコンに何か問題があるか、対応しているCPUより新しいものを取り付ける際にアップデートする物なので、不必要なら行わないのが無難です。

マザーボードによっては1度アップデートしたBIOSをダウングレードできない(状況によってはメーカーの有償修理あつかいになってしまうので注意してください。僕は自力でダウングレードできて症状もなく安定しています。)

メモリの選び方

メモリ

メモリ選びもCPU同様にタスクマネージャーのパフォーマンス項目をモニタリングしながら普段どおりの作業をしてみます。

僕の場合、LightroomとPhotoshopを同時に立ち上げた状態でメモリ使用量が約12GBです。

メモリは容量に余裕が欲しいので、32GB積むことにしました。

またAMD公式より第3世代Ryzenの最大メモリ速度は3200MHz・メモリータイプはDDR4なので、この条件にあうメモリを探します。

メモリは光らなくていいけど、メモリを冷やすためのヒートシンクはついていて欲しいので、このメモリを選びました。

ストレージの選び方

M.2 SSD

写真のデータを保存するためのストレージについてです。

ストレージはデータの読み込みと書き込みを行う箇所なのでCPUと同じようにパソコンの性能を決定づける重要なパーツです。

2020年現在、ストレージは主に3つのタイプが主流です。

NVMe 接続 M.2 SSD
1番速いストレージだけど製品によっては発熱が大きい
SATA接続 SSD
そこそこ速いストレージで発熱もほとんどない。
HDD
遅いストレージ。容量に対して1番金額が安いストレージ。

みなさんもご存じのとおり1番・2番のSSDが速くて、3番のHDDが遅いストレージです。

個人的にはWindows10をインストールするメインドライブには、2番のSSDは必須です。

僕は快適性を求めていたのとPCIe4.0という新規格が気になってしょうがなかったので、SSDの中でも1番高速なNVMe接続のM.2 SSD Gen4を選びました。

一般的に写真や画像を扱うだけなら2番のSATA接続のSSDでも十分に快適です。

パソコンショップの店員さんと話したときも「写真用ならSSDで十分やん!!」って思われていたでしょう。きっと!!(笑)

しかもLightroomもPhotoshopも2020年2月現在ではPCIe4.0に最適化されていないので、速度が出せても前の世代(PCIe3.0)のままです。

完全にロマンを求めてしまいました(^0^;) 手堅くいくなら、データの書き込み回数上限が多いと言われているサムスンのSSDがベストです。

編集後記

もう6年くらいになりますが、自分のパソコンに初めてSSDを搭載したときは感動ものでした(笑)

たまにネット上でSSDからM.2 SSDにしても、パソコンの操作における体感速度の違いはあまり変わらないといった書き込みを目にします。

僕の感想もSATA SSDからM.2 SSD Gen4を使ってみて、速くなった気はするけど、HDDからSSDに変えたときのような感動は感じませんでした。

なので予算が限られているなら、ムリに速い規格のSSDを使わずに容量に投資した方がいいと思います。

M.2 SSD Gen4の詳しいレビューは後日書きます。

CFD販売 内蔵SSD M.2 2280 NVMe PCI-E Gen.4 x 4(NVMe 1.3) PG3VNFシリーズ 500GB CSSD-M2B5GPG3VNF
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マザーボードの選び方

マザーボード

CPU・メモリ・ストレージが選び終わったら、これらを正常に動作させることのできるマザーボードを探します。

基本的にマザーボードはCPUのソケットと同じものを選ぶ必要があります。

またPCケースの規格(ATX・MiniATX・MiniITX)におさまる製品を選びましょう。

細かい部分ですが第3世代のRyzenのマザーボードを選ぶ際にも注意点があります。 第3世代のRyzenは前の規格X470のマザーボードでも動作します。

しかし、M.2 SSDはX470マザーボードには対応していません。 M.2 SSD Gen4の性能をフルで発揮したいなら、X570を選ぶ必要があります。

2台目のM.2 SSDもGen4を使いたいなら、2つめのM.2スロットもGen4に対応している必要があるのでご注意してください。

グラフィックボードの選び方

グラフィックボードはモニターに映像を映し出すためのパーツです。

ゲーミングPC・クリエイターPC問わず、グラフィックボードの選び方は使う全てのモニターの解像度を基準に決めます。

僕の使っているモニターはEIZOのCG2730というモニターです。 解像度はWQHD(2560×1440)です。もし同じスペックのモニターが2枚なら5120×2880といった具合に使うモニター全体の解像度を足します。

自分の使うモニターのスペックを把握した上で、気になるグラフィックボードのスペックを調べます。

例えば、NVIDIA GTX 1660Tiなら製品ページの「すべての使用を表示」をクリックしてディスプレイのサポートの最大デジタル解像度が7680×4320なので、この範囲に収まるようにします。 参考:NVIDIA 1660Ti製品ページ

同じグラフィックボードでも複数のメーカーがあるのはなぜ??

GTX1660Tiに目星をつけて調べていくと、同じGTX1660TiなのにMSIやASUSなど複数のパソコンパーツメーカーのGTX1660Tiが出てきます。

しかも各メーカーによって値段やファンの数や端子の種類が違います。 なぜ複数のメーカーから出ているかというと、グラフィックボードのチップを作っているNVIDIAがMSIやASUSといったパソコンパーツメーカーと提供パートナーとして組んでいるからです。(1660Tiがグラフィックボードのチップになります)

そして各パソコンパーツメーカーが、それぞれのオリジナルのファンをグラフィックボードのチップに取り付けたり、オーバークロックして性能を引き上げたりメモリ容量が大きかったりといった付加価値を付けて販売しています。

それゆえ同じチップのグラフィックボードでも値段の高い製品ほど処理速度が速かったり、冷却性能が高かったりといった理由があります。

そのため、どのメーカーのGTX1660Tiを選んでも、基本的な性能はどれも一緒です。 使うPCケースの技術使用にグラフィックボードの対応サイズが表記されているので、収まるサイズを選びましょう。

また他のメーカーに比べて値段が安い製品の場合、モニター端子が安いものが使われている場合があるので、忘れずにチェックしてください。

グラフィックボードのチップによって処理速度が違うため、どれを選んだらいいのか迷う場合

グラフィックボードも発売された年やグレードによって処理速度が大きく変わります。現在使っているパソコンがある人なら、搭載されているグラフィックボードと最新のクラフィックボードのベンチマークを比較して目星をつけます。

最新のグラフィックボードのベンチマークについては、ネットや自作パソコンの雑誌なんかを参考にします。

他には「交換サービス保証」が行われているパソコンショップで購入するのもひとつの手です。 パーツ交換保証に入っておけば、性能不足という理由でも金額の差額分を支払うことでグレードの高いパーツを交換することができます。

ぼくも今回はどのグラフィックボードにしようか迷っているため、手持ちの6年前のGTX980をとりあえず使用して判断したいと思います。

EIZOのColorEdgeなど10bitを表示することができるモニターを持っている人はGTX1050より新しい製品かもしくはQuadroシリーズを使おう

EIZO CG2730
EIZO CG2730

EIZOのColorEdgeなど10bit表示で豊かな色再現を表示することのできるモニターをお持ちの人は、GTX1050より新しいグラフィックボード、もしくは同じNVIDIAから発売しているQuadroシリーズを使うのがベストです。

ひと昔前までは、Quadroシリーズのグラフィックボードでしか10bitの色を表示できなかったのですが、現在ではNVIDIA STUDIO ドライバーというものが出てきました。

これによりGTX1050より新しいグラフィックボードでも10bitを表示することができるようになりました。
参考:NVIDIA STUDIO Driver

GTXシリーズでも10bit表示できるようになったならQuadroシリーズを買う理由はあるのか??

ぼくがGTXシリーズのグラフィックボードでも10bit表示ができるようになったと聞いたとき、ふと思いました。「GTXで10bitを表示できるならQuadroシリーズを使う必要ってないんじゃない??」って。

ネットで調べてみると写真・イラストといった静止画を作っている人のほとんどはGTXシリーズを使っているみたいなんですよね。

またNVIDIAのQuadroシリーズの製品ページを見てみるとVRコンテンツ制作とCADデザイナーに向けられているので、僕のように動画を少し編集したり写真のRAW現像をしたりする人にはGTXを選択するのがベストです。
参考:NVIDIA quadro搭載ワークステーション説明

その前提を踏まえた上で画像を作るクリエイターがQuadroシリーズを選ぶメリットってあるのか考え、GTXの同じ価格帯の製品と比較してみたら… 「消費電力が少ない」くらいでしょうか…

もちろん毎日、10数時間も作業される人には、それだけでもメリットですが。ほかにもドライバーの安定性とか考えられるかもしれませんが、僕が使用・比較したワケではないので、ここでは差し控えておきます。

CPUクーラーの選び方

CPUクーラー

CPUクーラーはCPUの温度を一定以下に維持するパーツです

CPUを頭脳と例えるなら、CPUクーラーは冷えピタです!(笑)

CPUクーラーを選ぶ際には、CPUの発熱量(TDP)を冷やせてPCケースに対応しているCPUクーラーの高さ(全高)におさまる製品を選びます。

CPUクーラーのスペックを見れば、対応するCPUのTDPが記載されています。

くわえて水冷クーラーを使う方は搭載可能なラジエータサイズにおさまるようにしましょう。 CPUクーラーには大きく分けて3種類あります。

空冷クーラー

空冷クーラーは値段・取り付けやすさ(メンテナンス性)・価格のコストパフォーマンスで優れています。

デメリットはCPUに負荷がかかったときに、すぐに温度が上がってしまうことです。

またハイエンドモデルほどヒートシンクが大型になってしまうので、取り付けるPCケースを選びます。ヒートシンクが装着されたメモリなど高さのあるメモリも干渉する恐れがありますので、注意してください。

本来は虎徹Mark IIが欲しかったんですけど、お店でたまたま売り切れていたので、ThermalrightのMachoを購入しました。

サイズ オリジナルCPUクーラー 虎徹 Mark II
サイズ (2017-06-02)
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本格水冷クーラー

本格水冷クーラーはCPUに装着するヘッド、冷却液の温度を下げるラジエーター、冷却液を貯めておくリザーバータンクと送り出すポンプで主に構成されています。

冷却性能・静音性にとても優れていて、CPUの温度の上がり方もゆっくりで拡張性にも優れています。

デメリットは値段が高いこと、パソコンショップでも取り扱っているお店が少ないのでパーツの入手性が悪いです。また組み立てを自分で行わなければならないので、とうぜん液体を使うので水漏れのリスクもあります。

簡易水冷クーラー

簡易水冷クーラーはポンプをヘッドに内蔵してリザーバーのない簡易化されている製品です。製品が組み上がった状態で販売されているので、本格水冷に比べて手間なく取り付けることができます。

本格水冷と同じく液体を使用しているので、CPUの温度の上がり方はゆっくりです。しかし冷却性と静音性はラジエーターのサイズによって変わるので、一概に言えませんが同じ価格帯の空冷クーラーと大きくは変わりません。

電源ユニットの選び方

PCの各パーツに電力を供給するパーツです。

ひと昔前までは粗末な電源ユニットを選ぶとパソコンが動かないとか、壊れるといった話をよく聞きましたが、最近のパソコンショップに売られている電源ユニットを見ていると80PLUS認証のStandard(1番低いグレード)すら見かけることが少なくなりました。

ですので巷のパソコンショップで売られている電源ユニットなら品質という観点ではある程度は信頼できます。

ですが、電源容量など基本的な選び方を間違えてしまいますとパソコンが動作しない原因になるためしっかり選んでいきます。

電源ユニットを選ぶときは規格(サイズ)と電源容量と80PLUS認証の3つに注目します。

電源ユニットの規格(サイズ)

電源ユニットはPCケースに対応している規格の製品を選びます。

PCケースのスペック表を見れば、どの規格に対応しているかを確認できます。

ATX標準サイズの電源 ミドルタワーケースに用います。SFX小型サイズの電源 小型ケースに用います。EPS大型サイズの電源 フルタワーケースもしくはハイエンドモデルのマザーボードを扱う際に用います。

電源ユニットの最大容量の選び方

使う電源のサイズが選べたら、電源容量を選びます。

電源容量を選ぶ際にはパソコンに組み込むパーツの最大消費電力2倍を目安にきめます。

なぜ最大消費電力の2倍にするのか??主な根拠はふたつあります。

ひとつめが電源ユニットはコンセントから流れる交流電流を直流電流に変換する働きがあるのですが、この変換効率が電源ユニットにかかる負荷の50%の時が最も効率が良いからです。

80PLUS
Standard
80PLUS
Bronze
80PLUS
Silver
80PLUS
Gold
80PLUS
Platinum
80PLUS
Titanium
負荷率10%90%
負荷率20%80%82%85%87%90%92%
負荷率50%80%85%88%90%92%94%
負荷率100%80%82%85%87%89%90%

ふたつめは電源ユニットの劣化防止です。電源ユニットに100%近い負荷をかけ続けると、とうぜん電源ユニットは発熱します。この熱が電源ユニットの部品の劣化を早める原因になるため、発熱を少なくするために電源容量に余裕を持たせるためです。

最大消費電力2倍を選ぶのはわかったけど、「肝心の自分が組むパソコンの最大消費電力がわからない!!」といった声が聞こえてきそうですが安心してください。

パソコンの最大消費電力の算出方法「CPUの最大消費電力(TDP)+グラフィックボードの最大消費電力(TDP)」になります。

TDPとは熱設計電力のことであり厳密にいえば消費電力とはイコールではないのですが、消費電力の目安として用いられます。

またパソコンを構成するパーツの中で消費電力の大きいのがCPUとグラフィックボードです。一般的にCPUとグラフィックボードのTDPがそれぞれ60W~250Wに対してメモリやSSDの消費電力は数Wなので何十台と積まないかぎりは誤差の範囲です。

というわけでパソコンの最大消費電力の算出方法は「CPUの最大消費電力(TDP)+グラフィックボードの最大消費電力(TDP)」が用いられています。

電源ユニットの性能(80PLUS)について

電源ユニットはコンセントから流れる交流電流を直流電流に変換する働きがあると書きましたが、この変換効率ランクによって電源ユニットの値段が大きく変わります。

80PLUS
Standard
80PLUS
Bronze
80PLUS
Silver
80PLUS
Gold
80PLUS
Platinum
80PLUS
Titanium
負荷率10%90%
負荷率20%80%82%85%87%90%92%
負荷率50%80%85%88%90%92%94%
負荷率100%80%82%85%87%89%90%

一般的に80PLUSはあくまで変換効率を表しているもので、品質や寿命という観点では別の話になります。またパソコンショップのドスパラさんが運営している「ものテク」というサイトで面白いレビューがあります。 参考:ものテク 80PLUSで消費電力はどう変化するのか?

この記事では各80PLUSのグレードで消費電力を調べてくださっています。 おもしろいことにスタンダードからゴールドまでの下のランクでは消費電力にそれなりの差があったのですが、ゴールドから上のチタニウムのグレードでは消費電力に大きな差がありませんでした。

また電源ユニットの品質については、コルセアの電源ユニットのエンジニアへのインタビュー記事にて次のようにコメントされています。

実際には、設計の良し悪しや使用している実装パーツの質、製造のクオリティなど、品質を見るには様々な点を見る必要があります。 これらは見えにくい部分でもあるので、一般ユーザーが判断するのは難しい面もあるのですが、出力特性や分解検証などを行っているレビュー記事を確認するのが、正しく品質を見るという意味では手助けになるはずです。

80PLUSは品質を見るものではなかった?CORSAIRが語る10年保証電源のこだわり

結局のところレビュー記事も「電源ユニットを長期間使ってみた」と言ったレビューなんてないので、壊れやすいか壊れにくいか?と言った品質は判断できないので、保証期間の長い(5年以上)のゴールド以上の電源を購入しておくのがベストでしょう。

OSの選び方

Windows10

自作でクリエイターパソコンを作る場合、OSはWindows10を選びます。 (2020年2月現在ではWindows7のサポートが終了しているのと、Windows 8.1はLightroomでサポートされていないため)

Windows10の場合、Home版とpro版の2択がありますが、どちらを選ぶかは正直パソコンの使い方によって変わります。

ただしHome版でもpro版にしかないWindows10自動アップデートをさせない方法などもあるので、はじめはHome版で使ってみて必要に応じてpro版にアップデートするのもアリだと思います。

【新パッケージ】Windows 10 Home 日本語版/May 2019 Update適用/パッケージ版
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カードリーダー選び

カードリーダー
3.5インチの内蔵カードリーダーの場合は変換マウンタも使います

外付け型・内蔵型を問わずカードリーダーを選ぶ際に、いちばん気にしないといけないのが自分の使っているSDカードの速度の規格に対応しているかを確認します

SDカードリーダーの値段もピンからキリまであるのですが、速度の規格の差で値段が変わります。

僕が使っているSDカードは読み込み・書き込み速度が一番早いUHS-2という企画なので、UHS-2に対応しているものを選びます。

製品によっては「USB 3.1 Gen2 Type-Cポート対応」をうたっていて、あたかもUHS- 2にも対応していそうな製品もあるのですが、UHS- 2には対応していない製品もあるので購入する前に確認しましょう。

アイネックス UHS-II対応 USB3.0 内蔵カードリーダー AK-ICR-27
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おわりに

クリエイターPC完成

はい!そんなこんなでパソコンを組み立て終わりました。

冒頭でもお伝えしたとおりクリエイターPCは使うパーツにかけるお金の比重が違うだけで、パソコンの組み立て方じたいは普通の自作パソコンと同じです。

パソコンの組み立ては検索していただければ、山のように解説しているサイトや動画があります。

もし、それでも僕のウザいくらい丁寧な組み立て方を解説した記事を見たい方は、僕が昔運営していたサイトの方で紹介しているので、ぜひそちらをご覧下さい。