みなさんアートの世界というと、どんなイメージをお持ちですか??

自分の好きなことで生きている?
生活は貧しい?
業界そのものがイマイチ良く理解できない?
認められた傑作には、とんでもない値段がついている…etc

人によって様々なイメージがあると思います。

ぼく自信がアートの世界で生きていくということに興味がありました。
それである1冊の本にであったのですが、この本がなかなか強烈な本で見事に僕の淡い妄想を打ち壊してくれた本でした。

あまりの刺激の強さに1〜2ヶ月ほど写真の創作に手がつけられないほどです。

ある意味アートの世界で生きていくんだと夢見ているだけなら読まない方がマシ!!

でも「自分は世界でアーティストとして活動していくんだ!!」と強い意志のある方には村上隆・著「創造力なき日本」という本を強くオススメします。

創造力なき日本の表紙

著者・村上隆氏とは

2018年にユニクロとドラえもんのコラボで、アートに興味のない人でも名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか??

あのドラえもんUTのデザインをしたのが村上隆氏です。

参考:ユニクロ公式プレス

また2008年には『タイム』誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選出されました。

本書はそんな世界的なアーティストが世界のアート界の現実と生き方を書いた本です。

芸術家になる覚悟・ヒエラルキーの最下層にいる人間

冒頭でもお話ししたとおり、この本はかなり刺激の強い本です。

その刺激とは何かというと、世界的なアーティストになっても社会的なヒエラルキーは1番下なんだよ。という現実。それでもキミは芸術家になりたいのかい?という覚悟を問われたからでした。

ヒエラルキーとは社会の階級ですね。地位と認識してもいいでしょう。

「世界的なアーティストが自分は社会的には1番下なんだ」と言っているのが、僕にはとてもショックでとても説得力のある言葉でした。

世界でプロ写真家として活動したいのに、なったとしても世間のヒエラルキーは1番下なら「自分はなんのためにガンバるの??」

そう自分に問いかけた時に、僕はすぐに答えが出てこなかった…

そんな自分にショックを受けて、1〜2ヶ月ほど作品を作ることができませんでした。

このように本書はあなたが芸術家になりたいのなら、その覚悟をといてくれる本です。
そして、その覚悟ができたならアート業界の生き方を示してくれています。

その生き方もサラリーマンという生き方がイヤだからアーティストになる・一人で仕事を完結できるからアーティストになる

なんて低いレベルなら、本書に書かれているような生き方はできないでしょう。

なぜなら、この本で書かれているアーティストの生き方とは、会社で働いている企業人の生き方にとても似ているからです。

なので、この本はビジネス書としても素晴らしい内容でアートに関わりのないサラリーマンの方が読んでも、何かしら発見はあるでしょう。

アーティストにとって必要なことは絵が上手いといった技術的な部分ではなく、「覚悟」

そう断言している本です。あなたは覚悟できますか??

おわりに

いかがでしょうか??

いま書いた内容は本の前半1/3くらいですが、これだけで本の内容がどれだけ濃いかが伝われば幸いです。

また残念なことに、この本は2012年に出版された本にもかかわらず、現在は絶版になっております。

まぁ、それだけ毒の多いというか波紋の大きかった本なのでしょう。

じゃあ、なぜ僕がブログでわざわざ紹介するかって??

そりゃ〜この本が2019年上半期で読んだ本の中でイチバン僕に影響を与えた本だからですよ!!

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